PostScriptイベント後記

ホームカミングデー

公開日:2024/12/19

【開催レポート】第1回ホームカミングデー2024 in OSAKA|大阪の卒業生を中心に70名以上が参加!

“Reunion and Beginning”(再会し、そして始まる)をテーマに、ホームカミングデーを大阪にて初開催

開催エリア:大阪

イベント概要

イベント名 ホームカミングデー2024 in OSAKA
日程 2024/11/23
会場 第一部:デジタルハリウッド大阪本校
第二部:『GARB MONAQUE』
対象 デジタルハリウッドが展開する各教育機関の卒業生・修了生、在校生
デジタルハリウッド教員・講師・TA
デジタルハリウッド スタッフ
上記のご家族・ご友人


2024年11月23日(土)、デジタルハリウッド校友会は『第1回ホームカミングデー2024 in OSAKA』を、大阪・梅田にて開催しました。

参加者は総勢70名以上。校友会イベントの地域での開催はかなり久しぶりであるにもかかわらず、幅広い世代の卒業生・在校生・講師の皆様、またデジタルハリウッドの元スタッフ及び現スタッフの皆様にお集まりいただきました。

デザイン会社として初めての上場を果たした株式会社グッドパッチの創業者・土屋尚史さん、人気イラストレーターの北沢直樹さんをはじめ、関西にルーツを持つ卒業生の皆様が集結。各業界で活躍中の皆様が世代を越えて交流を深め、新たなコラボレーションの兆しも生まれています。

当日の様子や参加者の声を開催レポートとしてお届けします。ぜひご覧ください!

▼目次
1. ホームカミングデー2024 in OSAKA 開幕!
2. デジタルハリウッド大阪本校キャンパスツアー
3. Alumni Gathering スタート!
4. AI技術を用いた杉山学長の動画メッセージ
5. 乾杯のご挨拶
6. デジタルハリウッド近況報告
7. Pick up 卒業生!活躍する4名の活動紹介
8. 仲間、ライバル、師弟関係…。数々の「再会」
9. 名刺交換レース、優勝者に景品贈呈!
10. 来場者アンケートの声
11. 2025年秋にまた大阪でお会いしましょう!

1. ホームカミングデー2024 in OSAKA 開幕!

今年はデジタルハリウッド創立30年の節目です。かねてより地域での卒業生同士の交流が少ないことを課題に感じていた中、歴史と活気のある町・大阪を舞台にホームカミングデーを初開催することとなりました。

当イベントのテーマは、”再会し、そして始まる”。「卒業生それぞれが面白いことをしているので、知り合いが増えれば増えるほど楽しいことになるはず!」そんな願いを込めて準備したイベントが、いよいよ大阪でも開幕です。

2. デジタルハリウッド大阪本校キャンパスツアー

Alumni Gathering(懇親会)に先立ち開催されたのが、デジタルハリウッド大阪本校キャンパスツアーです。

大阪校・大阪本校の歴史は長く、1997年の設立からこれまでに複数回の移転を重ねています。関西テレビ旧本社のデジタルエイトビルや、文化情報の発信エリア・茶屋町など、卒業生の皆様は入学年度によって異なる校舎で学習されてきました。

2020年4月からは、東梅田駅直結でさらに便利な立地の「コフレ梅田ビル」に移転。現在の学習環境を他キャンパスご出身の方にも体験いただきたいという思いから今回のキャンパスツアーを実施しました。

自由に室内をご覧いただく形式で、十数名の卒業生が参加。20年以上前の卒業生の方から、最近卒業されたばかりの方まで、幅広くお越しいただきました。

デジタルハリウッドSTUDIO京都で卒業生でトレーナーを務めるWebデザイナーの田中良典さんは、この場の感想を次のように話されました。

「2001年にWebデザインを学んで以降、この道で仕事をしています。かつて参加した飲み会で杉山学長に『(仕事にせよ何にせよ)10年やってなんぼ』と言っていただいたことを励みに、試行錯誤で20年以上続けてきました。今日は見えない縁で、皆さんとつながれたら嬉しいです。『ここに来たら現役でがんばっている人たちとつながる』と卒業生が集まる場になるといいですね

以前、デジタルハリウッド校友会Webサイトにてインタビュー記事を掲載したイラストレーターの北沢直樹さんにもご来場いただきました。

最近のお仕事についてお話しいただくとともに、転職活動中の卒業生に「業界の方が多く参加されるから、どんどん話しかけてみよう!」と背中を押していただく場面もありました。

この他にも、多くの卒業生がキャンパスを訪れて交流されていました。第一部からご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

3. Alumni Gathering(懇親会) スタート!

大阪駅前・うめきた広場に移動し、第二部がスタートしました。

今回の会場は、停泊する船をイメージした建物『うめきたSHIP』の1階にあるイタリアンとフレンチの融合ビステリア『GARB MONAQUE(ガーブモナーク)』です。

目の前には季節がらスケートリンクが登場。煌びやかな雰囲気のなか、続々と参加者が集まっていきました。再会を喜ぶ声が至るところから聞こえます。

受付では参加特典としてオリジナルグッズ(名刺入れとトートバッグ)、デジタルハリウッド特集が掲載されている『CG WORLD(2024年11月号)』を配布しました。

オリジナルグッズのロゴは卒業生・Takio Koizumiさん(SUPER PRIME AIアーティスト/VFXアーティスト)の作品です。東京で開催されたホームカミングデーのデザインを、大阪用にアレンジいただきました。

会場の壁には、デジタルハリウッドの歴史を可視化したパネル『足あとボード』を展示。来場された方がご自身の名刺やメッセージを入学年度に合わせて貼ることができます。知り合いが来場しているか確認できる掲示板としてだけでなく、30年の歩みを振り返るツールとして、東京に続いて大阪でも活用しました。

会場が十分に賑わった頃、デジタルハリウッド校友会の理事であり、デジタルハリウッド京都校の卒業生でもある山本隆三氏より開会の挨拶がありました。

技術は変わりますが、人間関係は変わりません。ぜひ、世代を越えてつながりをつくり最後まで楽しんでください!」と伝え、懇親会がスタートしました。

4. AI技術を用いた杉山学長の動画メッセージ

続いて杉山学長からのメッセージです。学長は10万人にひとりといわれる筋萎縮性側索硬化症、ALSの診断を受け発話ができなくなりましたが、声は音声合成サービス『コエステーション』、表情は動画生成AIにて再現され、メッセージを届けました。

あたかもご本人がその場にいるかのように表情豊かに話されていて、技術進化のスピードにあらためて驚かされます。

以下、学長メッセージの全文です。

「関西の皆さん、本日はホームカミングデーへようこそ。おかげさまでデジタルハリウッドは、この10月で創立30周年を迎えました。創立時点では、この世にパソコン用のブラウザもなく、ソニーのプレイステーションも発売前だったのです。それから全家庭にインターネットが普及して、誰でもがスマホを持つようになりました。

インターネットとスマホは、私たちが世界とどのように関わり、生活していくかということを、根底から変えてしまいました。急激な変化にもかかわらず、直ちに順応してしまうのが人間の凄いところです。今ではスタバでラテを飲みながら、ウクライナの戦場からリアルタイムで送られてくる4K動画を見てしまうような生活をしているのです。

しかし、この生活も本当のデジタル革命の序章に過ぎません。60年前、小学生だった僕は、数多くのテレビアニメを見て、21世紀は電子頭脳を宿すロボットとともに、空飛ぶ車に乗り、月へのロケット定期便が出るスペースポートへ行く世の中になる、と想像していました。

25年ほど遅れましたが、思っていた21世紀が始まりつつあります。人工知能は誰でもが日常的に使えるパートナーとして、その第一歩を歩み始めました。これから数年で、多くの事務作業は人工知能が行うこととなるでしょう。空は、イーロンマスクのスペースX社の、数万機にもなるスターリンク衛星で埋め尽くされるのです。私たちのスマホと衛星が直接つながるようになるのです。地表面のどこにいても、インターネットが利用できるのです。そして彼らが打ち上げるスターシップは、火星へと人類を送り出すのです。私たちのリビングルームのスクリーンには、数分前の火星の夜明けが映し出されるでしょう。まさに夢に見た21世紀の始まりですが、こうしたことは多くの人々の世界観を大きく揺さぶることになります。

誰も逃れることができない変革期を迎えるのです。私たち全員がジェネレーション・トランジションなのです。社会を次のステージに導くことが、デジタルハリウッドの校友会の使命となるのです。新しいキャンバスに新たな未来を描きましょう」(杉山知之学長より)

5. 乾杯のご挨拶

乾杯のご発声は、デジタルハリウッド大阪本校で長く教鞭を取られているぺタビット株式会社・常務取締役のミキチョクシ氏です。

本当に懐かしい方々にお会いすることができて、今日はすごく感動しています。思えば2001年、デジタルハリウッド神戸校の開校時に講師を務めたところから、今も大阪を中心にご支援させていただきました。教える立場でありながらも、誰よりもデジタルハリウッドで学んできた23年間だったと感じています。

実は今、大阪関西万博に関わっており、大阪本校の在校生の作品出展を調整しているところです。卒業生の皆さんも参画いただける機会がありますので、興味をお持ちの方はぜひお声がけいただければ幸いです!」

ミキさんのように20年以上デジタルハリウッドに関わられている方が、この場に多く参加されていました。これまでのつながりの強さとともに、これからのコラボレーションの可能性を感じるご挨拶で乾杯を行いました。

6. デジタルハリウッド近況報告

デジタルハリウッドの近況報告を、デジタルハリウッド株式会社の役員も務める山本隆三氏が行いました。以下が紹介されたトピックです。

・杉山学長のnote(「更新頻度がエグい」とのこと!)
https://note.com/mojo_sugiyama

・オンラインデジタルクリエイター講座
https://www.benesse.co.jp/zemi/challengeschool/online-creator/

・STUDIO 主婦・ママクラス10周年
https://school.dhw.co.jp/mama/

・ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 オフィシャルCG映像を卒業生が制作
https://twitter.com/DHUniv/status/1821818701131534759

・アカデミー賞関連で卒業生3名が受賞・ノミネート
https://www.dhw.co.jp/df2024/prize09/
https://www.dhw.co.jp/df2024/prize10/

デジタルハリウッド創立30周年の節目で、多くの取り組みが実施された年であるとともに、卒業生の活躍が目覚ましい一年でした。これからの動きにもご注目ください。

7. Pick up 卒業生!活躍する4名の活動紹介

参加者の中から4名の方にお声がけして、ご自身の活動紹介を行っていただきました。

▼北沢直樹さん/イラストレーター

小学生にデザインを教えるオンライン講座のカリキュラムの開発、Adobeツール・生成AIを紹介する活動など、多方面で活躍されている北沢さん。

「近況としては書籍Photoshop & Illustrator × Adobe Firefly “プロの現場”で使えるテクニックタマケンさんなどデザイナーの方々と一緒に出版しました。会場をウロウロしていますので、ぜひ声を掛けてください!」と挨拶をいただきました。

▼菊池大志さん/一般社団法人KCA 代表

続いてクリエイターの交流とナレッジの交換を目的とした一般社団法人KCA(関西クリエイター協会)代表であり、以前デジタルハリウッド校友会で理事を務めていただいていた菊池さんです。

「もともと会社員としていましたが、デジタルハリウッドを卒業してフリーランスになりました。その後、株式会社デジタルクリエて働いーションを起業。現在は一般社団法人KCA、株式会社ロコールジャパンなど複数の事業に関わっています。デジタルハリウッドでの学びがなければ、今のような人生はなかったと思っています。」とこれまでの道のりを教えていただきました。

▼宿久和宏さん/資生堂ジャパン株式会社

続いて資生堂のデジタル分野で活躍されている宿久さんです。

「1998年にデジタルハリウッドに入学し、株式会社デジタルスケープを経て株式会社アイ・エム・ジェイに入社しました。その後、資生堂ジャパン株式会社でデジタルマーケティングを15年間続けています。今日は皆さんとたくさんコミュニケーションできればと思います

▼土屋尚史さん/株式会社グッドパッチ 代表取締役

デザイン会社として日本初の上場を果たした株式会社グッドパッチを創業された土屋さんにもお越しいただきました。

「デジタルハリウッド大阪本校を卒業した後、デジタルハリウッド大学院に入学しました。在学中の2011年にグッドパッチを創業、2020年に上場しています。ここまでこられたのはデジタルハリウッドのおかげです。ぜひお声がけください」

業界の最前線で活躍されている方々が、デジタルハリウッドという共通点を介して集まる貴重な機会であることをあらためて感じるひと時でした。

この後、デジタルハリウッド大阪本校キャリアセンターのスタッフの紹介と交流の背中を押すコメントがあり、いよいよ本格的な交流へと移ります。

8. 仲間、ライバル、師弟関係…。数々の「再会」

美味しいドリンクと料理を楽しみつつ、名刺交換タイムがスタートしました。

初対面での名刺交換を行う方々がいる一方、同窓会のように再会を喜ばれている方々の姿も印象的です。

90年代、関西テレビ旧本社のデジタルエイトビルで学ばれた同期の皆様が、会場の一角で話をされていました。卒業から20年以上が経ちますが、今も年1回ほど集まって近況報告をされる仲だそうです。次のように今日の感想をお話しいただきました。

「あの時CGを学びにデジタルハリウッドに集まった同期が、今はゲーム業界、テレビ業界などのそれぞれのフィールドで挑戦しています。時々再会して話を聞くと、応援の気持ちがありながらも『悔しい!』という妬みの気持ちもあるんです。愛と憎しみが入り混じり、仲間でありライバルでもある、特別な関係が今も続いています

「これだけ卒業生が集まると、見えていないだけで実はどこかの仕事で絡んでいると思うんです。今回の機会でまた新しいつながりができれば嬉しいですね

たとえ別々の道に進んでもつながりが途切れることなく、今でもライバルとして切磋琢磨しあえる、デジタルハリウッド卒業生の特別な関係性が垣間見える一幕でした。

別の一角では、卒業生同士でありながら「講師と学生」という関係の再会も。

デジタルハリウッドSTUDIOのトレーナーを務める卒業生が、当時の教え子である卒業生と再会を果たしていました。当時は一人の学生であった教え子も、今ではフリーランスWebデザイナーとなり講師として教える立場になられたそうです。

懐かしい人たちと会えて幸せ」と喜びをかみしめるお二人。デジタルハリウッドで交差するそれぞれの人生と特別な関係性を感じる再会の様子でした。

名刺交換タイムが終わりに近づくにつれて、再会を懐かしむ時間から新しい出会いを見つける雰囲気へと変わっていきました。会場の様子を写真でお伝えします。

9. 名刺交換レース、優勝者に景品贈呈!

デジタルハリウッド校友会の楢木野事務局長より、「ベタですが…」という前置きのもと名刺交換を一番多く行った方に景品を差し上げる旨が伝えられました。

最高枚数は、大阪本校を最近修了された卒業生の「9枚」です。短い時間でかつ既存のつながりが少ない中、先輩方に積極的に話かけていたお姿を称えてデジタルハリウッドより景品を贈呈しました。

さらにイラストレーターの北沢直樹さんが飛び込みで、最新の著書を贈呈いただきました!サイン入りの「Photoshop & Illustrator × Adobe Firefly “プロの現場”で使えるテクニック」、素敵なプレゼントですね。ぜひこれからの制作活動に活かしていただけたらと思います。

懇親会の終盤にはデジタルハリウッド校友会の根鈴会長が登場。鳥取県での仕事から車で駆けつけて終了間際に参加しました。

ホームカミングデーは、卒業後に皆さんの『今』をアップデートする機会です。これからも大阪を拠点としてつながりを広げていきましょう」と最後に挨拶を行いました。

そして「デジタルハリウッド創立30周年記念ムービー」を全員で視聴。一体感とともにホームカミングデー2024 in OSAKAは終了しました。


10. 来場者アンケートの声

今回お集まりいただいた約70名の皆様、ご来場ありがとうございました。アンケートによると、今回参加いただいた方々の内訳は以下でした。

大阪校・大阪本校の卒業生を中心に、幅広い年代の方が参加されていることがわかります。なお満足度に関する質問には、100%の方が「大変満足」「満足」と答えていただきました。

感想としては「楽しかった」「刺激になった、勉強になった」知り合い・恩師に会えた」「今後もこういう機会に参加したい」という声が最も多かったです。

それだけでなく、半数の方が新しい知り合い・人脈が増えた」とコメント、さらに3割の方がコラボレーションに繋がった、繋がりそう」「このあとは今日のホームカミングデーで会った人と飲みにいく」と答えていただいたことは予想以上の成果でした。

11. 2025年にまた大阪でお会いしましょう!

ホームカミングデーは来年以降も開催し、卒業生のつながりを広げていきます。

東京では、毎年6月の第4土曜日に開催するデジタルハリウッドの恒例行事となっています。次回は2025年6月28日(土)に開催予定です。

大阪でも2025年秋に開催する方向で検討中です。詳細が決まり次第メールマガジンやSNSにてご案内しますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

デジタルハリウッドは創立30年。新たな未来をつくる仲間として、東京だけでなく各地域の拠点においても卒業生のつながりを育むことができればと考えています。

皆様の『今』をアップデートする機会として、これからも多くの卒業生の皆様にこの場を活用いただけたら嬉しいです。また会える日を楽しみにしています!

ホームカミングデー特設サイト:https://hcd.dhaa.jp/
デジタルハリウッド大阪本校:https://school.dhw.co.jp/school/osaka/
デジタルハリウッド キャリアセンター:https://school.dhw.co.jp/support/career/

写真撮影:棚田瑛葵(デジタルハリウッド大学 デジタルコミュニケーション学部 1期生)

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