イベント概要
イベント名 | ホームカミングデー2023 |
日程 | 2023/06/24 |
会場 | WATERRAS COMMON(御茶ノ水駅 徒歩3分) |
対象 | デジタルハリウッド(株)が運営する各学校の卒業生・修了生、在校生 デジタルハリウッド教員・講師・TA デジタルハリウッド スタッフ 上記のご家族・ご友人 |
“Back to Digital Hollywood”。2023年6月24日(土)、デジタルハリウッド校友会が主催する初めての「ホームカミングデー」を東京・御茶ノ水にて開催しました。
創立から29年が経過し、9万人を越える卒業生が国内外のデジタルクリエイティブの現場で活躍しているデジタルハリウッド。校是である「すべてをエンタテインメントせよ!」の精神を思い起こすべく、卒業生・在校生が再びつながる機会として本イベントを開催し、204名の卒業生・在校生・講師・スタッフの方々に参加いただきました。
まさに、すべてがエンタテインメントにあふれた1日の開催レポートをご覧ください。
13:00 開場
この日の会場は、御茶ノ水駅から徒歩3分のワテラスコモンです。ギャラリーやホール、カフェなどが併設したこのスペースは、駿河台キャンパスで学んだことがある方には親しみのある場所ではないでしょうか。
大学卒業生、大学院修了生、社会人向けスクール修了生をはじめ、デジタルハリウッドとのつながりを持つ方々が開場と同時に多数来場されました。
受付では、感謝の気持ちを込めて来場者全員にオリジナルトートバッグと名刺入れをプレゼント。今年だけの限定デザインに感謝の声を多くいただきました。
13:30 デジタルハリウッド校友会 総会
最初のプログラムは校友会の総会です。コモンホールにて、会長と事務局長からデジタルハリウッド校友会員の皆様にあらためて活動報告を行いました。ホームカミングデーでの出会いを未来へとつなげていくために、校友会は今後もさまざまな機会づくりに努めてまいります。
ホール前の廊下には大きな名刺掲示コーナーが。「あの人は来ているのか?」と確認することができます。入学の年度ごとに名刺を貼った上に手書きのコメントをふせんで付けているので、世代も職業もさまざまな方々が来場していることが一目でわかりました。
階段を下ったギャラリースペースでは、写真撮影が行われていました。こちらはデジタルハリウッド東京校修了生の篠田理恵さんによる、無料でプロフィール写真を撮影してもらえるフォトブースです。プロに素敵な写真を撮影していただけるとは、何ともありがたい機会ですね。
14:30 Alumni Session
総会の後は、卒業生によるトークセッションです。来場者もかなり増え、次第に会場が賑やかになってまいりました。
最初に登壇されたのは、G’s ACADEMY福岡修了生の宮里賢史さん(株式会社西海クリエイティブカンパニー代表取締役)です。長崎県西海市の魅力ある産品、サービス、人、コトを発掘し、クリエイティブな視点で新たな価値を生み出す事業を展開されています。
「ばりぐっどくん」をご存知でしょうか。ユーザー数が350万人を越え、イラストの生成や文字起こしなど、まるでAIを部下にするように業務を効率化できる全45種類のLINEアプリシリーズです。宮里さんはこのサービスの発起人で、自治体への導入を推進されています。その目的は、人口が減少しても大丈夫な日本社会をつくること。人口減少時代にデジタルと共存する社会づくりを、最前線の西海市で実践されています。
活動の原動力は、地域の優秀な人材は公共セクターに就職することが多いにもかかわらず、そこでの仕事が創造的にならないことへの問題意識です。「ばりぐっどくん」を通じて公共セクターの創造的な時間の創出に貢献したいという想いを教えていただきました。
最後には「思い切って深くやることが大事。ここまで取り組んでいる人はいないと思うほど目の前の仕事に集中すれば、深さは後からついてくる」と力強いメッセージがありました。
続いて登壇されたのは、デジタルハリウッド東京本校を修了された古性のちさんです。
古性さんはForbes JAPAN特集「日本のいま注目のクリエイター図鑑」の100人にも選出され、写真家・作家・旅するクリエイターとして活躍されています。タイのチェンマイご在住で、この日はリモートで自分らしいキャリアを築き方についてお話しいただきました。
ナビゲーターは、同じく東京本校の修了生で1期先輩の平野北斗さん。世界中を旅しながら働きたいと感じたこと、美容師からWebデザイナーに転職したことなど、同じ場所で学んだお二人による息のあった掛け合いで、これまでの経緯を丁寧にお話しいただきました。
中でも印象的だったのは「複数軸で働く」というテーマです。写真家、作家といった複数の軸で活動していると心の平穏を保てるというメリットがある一方、専門家にはなれないというデメリットもあることを教えてくださいました。
一つのことをやり続けることも、複数のことに取り組めることも、生まれながらの“ギフト”です。「自分にできること(=ギフト)と、やりたいこと(=エネルギー)はそれぞれ違うことを理解しながら、できないことは潔く手放して、毎日取り組んでも苦ではないことを3ヶ月続けてみてください」と、素敵なアドバイスをいただきました。
キャンパスツアー・LabProto体験会も同時開催!
ワテラスコモンに隣接するビル・御茶ノ水ソラシティは、デジタルハリウッド東京校、デジタルハリウッド大学、デジタルハリウッド大学大学院の在学生が学ぶ駿河台キャンパスの拠点です。久しく母校を訪ねていない卒業生にお楽しみいただくために、こちらでも二つのプログラムを同時進行で開催しました。
一つは在校生によるキャンパスツアー。デジタルハリウッド大学に在学中の「キャンパスPRプロジェクト」チームが、駿河台キャンパス内を案内しました。カフェテリアやメディアライブラリーなど、創造性に富んだ最新の学習環境を体験いただけたことと思います。
もう一つは、デジタルデータが形になる「LabProto」体験会です。Illustratorのデータからアクリルキーホルダー制作や、3DCGモデルデータを3Dプリントでフィギュア造形やプロダクトのプロトタイプ制作などのデジタルファブリケーションに挑戦!修了生でLab Proto監修者の星野裕之さんのわかりやすいレクチャーもあり、「レーザーカッターでアクリル板切れてすごくワクワクした!」と参加者から反響をいただきました。
一方その頃…卒業生のブース展示は大盛況!
3階ホールの後方と2階のギャラリーでは、卒業生の作品やサービスを紹介するブース展示がずらり。事業として展開している商品・サービスから、趣味で制作している作品まで、眺めて歩くだけでも楽しいクリエイティブなブースが会場を彩っています。
作品を介して卒業生とお話ししたり、ゲームに参加したり、似顔絵を描いてもらったり…。多くの交流が生まれて、終始熱気に包まれていました。出展者の皆様も「デジタルハリウッドで学んだ同士だからこそ、価値観が近くて話が伝わりやすかった」と、この場ならではの価値を感じていただけてよかったです。
16:30からは「Lightening Talk」と題して、出展者が怒涛のプレゼンテーション3分勝負に挑戦!マイクをバトンのように回しながら想いを伝え、会場が一つになった時間でした。
ここからは、すべてのブースを写真でご紹介します。
▲イナマスアヤカさん/ペットブランド「Koss」
▲棚田瑛葵さん/鉄道模型ジオラマ
▲西村美緒さん/AR・グラフィック作品「PAiN CARD」
▲船戸賢一さん/障害者アート「稲川芸術祭」プロダクト
▲広瀬眞之介さん/ビジネスボードゲーム 試遊展示
▲小林春香さん/絵の展示、小物販売、ワークショップ
▲並木くみこさん/ジビエ商品の販売
▲北沢直樹さん/グッズの展示と似顔絵ドローイング
▲小泉薫央さん/AIライブペイント、グッズ販売
▲gcmstyle(アンメルツP)さん/ボカロPの制作物(CD・書籍など)頒布
▲星野裕之さん+DHUデザイン&プロトタイピングゼミ/Labprotoでの制作物
▲林千秋さんご一同/医療者向けプロトタイピングスクールに関する出展
▲野口雄大さん/短編映画「さまよえ記憶」
▲藤吉香帆さん、花束莉花さん/セツナクリエイション合同会社・KNOAプロジェクト
▲神成大樹さん/株式会社BRAIN MAGIC自社製品の展示
▲茂出木謙太郎さん/NICE CAMERA
▲藏部孝大さん/フィギュア、ポストカードの販売
▲加茂フミヨシさん/博士論文、博士論文公聴会ダイジェスト動画
▲藤田モネさん/卒業制作時のF10の作品
▲坂井隆志さん/映像作品集 プロジェクションマッピング
▲篠田理恵さん/写真の展示と物販
卒業生の他には、デジタルハリウッドスタッフによるブース展示がありました。出展いただいたのは、デジタルハリウッド大学「DHU SHOP」のグッズ展示、デジタルハリウッド大学院の案内、キャリアセンターによる中途採用求人、ランサーユニット「フリーランス向けサポート紹介」の4チームです。卒業生と直接会える貴重な機会として楽しんでおられる様子を拝見できました。
デジタルハリウッド創立者・杉山知之学長のご到着!
待ってました!デジタルハリウッドの生みの親、杉山知之学長のご到着です。どんな時も相手の立場に立って親身に寄り添ってくださる杉山学長に、この場にいるほとんどの方が支えられてきたのではないでしょうか。学長は卒業生との会話や作品を、幸せに満ちた表情で楽しんでおられました。
2021年1月に難病のALSを発症した杉山学長。この日のご参加も体調次第でしたので、サプライズのご登場となりました。介助の方々のサポートもあり、杉山学長とこの場をともに過ごせたことを心から嬉しく思っております。
18:30 大盛況の懇親会!
懇親会の開始時にはホールに入りきらないほどの方々にご来場いただきました。こちらの想定が不十分で、お食事やスペースに限りが出てしまい申し訳ありません。その中でも久しぶりの再会や新たな出会いを楽しむ姿が多く見られて、大盛況の懇親会となりました。
会の途中では、杉山学長のメッセージを合成音声を生成するコエステーションのサービスを利用してお伝えしました。
「デジタルを操るものとして人類や社会に対して、できることはなんでしょうか。今一度、深く考えてみてください。様々なアプローチがあっていいと思います。」というお言葉から、皆様は何を感じられるでしょうか。スキルを得ること自体ではなく、そこから何をするのかが問われます。世の中と自分自身と向き合い、じっくりと考えていきたいテーマを受け取りました。
その後はLightening Talk、そしてミニ・アコースティックライブが行われ、記念すべき初開催のホームカミングデイにふさわしい華やかな懇親会となりました。
懇親会は終了へと近づく中、多くの方々がお話に集中されていて話題が尽きない様子でした。ちなみに交流を楽しんでいただくための工夫として、下記のシールを受付で配布して洋服などに貼っていただきました。初対面で共通点を見つけられた方や、「話しかけてOK!」のシールだけをたくさん貼られた方もおられて、大いに活用いただけたようでよかったです。
最後に一日のエンディングムービーが流れ、ホームカミングデーは終了となりました。こちらのムービーは卒業生の藤吉香帆さんに作成いただいたものです。イベント中に動画を制作できるのはデジタルハリウッドならではですね。
参加者からは「自分の人生の他の可能性などを考えワクワクしました」「久々の方や新しい方との出会いがたくさんあって楽しかったです」「すべてをエンターテイメントにせよ!のマインドが蘇りました!」など、本当に多くの反響をいただき感謝しております。
なお、この日の様子を3分間にまとめたアフタームービーを制作しましたので、ぜひこちらもご覧いただいて当日の空気を感じていただければと思います。
次回は2024年6月22日(土)にお会いしましょう!
ホームカミングデーは来年以降も毎年6月に開催し、デジタルハリウッドの恒例行事にしていく所存です。次回は2024年6月22日(土)開催予定。詳細が決まり次第WebサイトやSNSなどでご案内しますので、ぜひご予定を空けてお待ちいただければ幸いです。
時には「すべてをエンタテインメントにせよ!」の精神を忘れる日があるかもしれません。年にたった一度でも、デジタルハリウッドを訪れて原点に立ち返り、未来に進んでいくきっかけを一緒につくりませんか。ぜひ来年この場で、またお会いしましょう。