Interviewインタビュー

No.35

公開日:2021/04/12 

“最先端”を求めて大学院まで修了 電通アートディレクターがデジタルハリウッドで学んだ実践的内容

アートディレクター デジタルハリウッド大学デジタルハリウッド大学大学院

No.35

アートディレクター
須藤絵理香さん(デジタルハリウッド大学・大学院卒業)

株式会社電通でアートディレクターとして活躍する須藤絵理香さんは、最先端技術の研究を志し、デジタルハリウッド大学に入学。卒業後は電通にクリエイティブ職で採用され、社会人生活と並行してデジタルハリウッド大学院に通い、修士過程を修了。「びっくりするくらい、全てが役立っていると思います」と振り返る彼女の学生時代の貴重な経験から、現在の仕事に活きたさまざまな学びの機会、そして現在も”最先端”のものを追い求め研究を続ける姿勢について、うかがいました。
(※このインタビューは、2021年3月当時の内容です。)

独学をアップデートするためデジタルハリウッド大学へ

Q
須藤さんは”最先端”のものが好きで、その研究のために「せっかく行くなら一番やりたいことができる場所」との理由でデジタルハリウッド大学を選ばれたそうですが、”最先端”好きは子供の頃からですか?
A
はい。父親がパソコンを少し使える人だったので、MS-DOSの時代から家にパソコンがあって、子供の頃からいじっていたのが原体験ですね。新しいものが好きな家庭だったので、ゲーム機もガジェットもふんだんに与えられて育ちました。CGも大好きだったので入学前から独学で勉強をしていて、それをアップデートしていきたいと思ったのがデジタルハリウッド大学を選んだ理由のひとつです。パソコンやCGだけでなく、他にも新しいものが吸収できそうな場所だと考えて入学をしました。私は3期生なのですが、まだ卒業生が出ていない大学に入学してくる学生は皆さん個性豊かでした。1期生から4期生まで一緒に勉強するので垣根もなく、学内のコミュニティはとても濃密だった印象があります。
Q
在学中、先生とはどのような関わりがありましたか?
A
1年生の頃から様々なラボに入れていただきました。自分から面白いものを探そうとしていると、それを聞きつけた職員の方たちが情報をくれたり紹介してくれたりするんです。本当に学生思いの職員さんたちです。ここで4年間、さまざまな学びの機会をいただきました。卒業後は就職しつつ大学院に奨学金で通わせていただき、平日夜と土日のカリキュラムで通い、修士号を取得しました。大学では制作や演習が中心だったのですが、大学院ではクリエイティブをいかにビジネス化していくかについて学びました。これらが後のメディア運営にとても役立ちました。通っていたときは働き始めたばかりの頃で、両方をこなすのは大変でしたが、事務局の方々や先生方のご協力のおかげで修了することができました。本当にありがたく思っています。学長とも職員の皆さんとも未だにメッセージのやり取りをしていて、卒業後もとても距離が近いんですよ。

人の心を打つ広告をいかに作り出していくかが重要

Q
現在アートディレクターとして、お仕事をする中での楽しさはどんなときに感じますか?
A
広告の仕事は毎日が文化祭のような日々で、常に楽しさを感じています。特にクリエイティブ職はみんなで真剣に話し合って、一生懸命素晴らしいものを作り上げようとしていきます。広告という存在は、質が悪いものを世の中に出すと邪魔なものと見られてしまいます。そのため、皆さんに面白がってもらえたり、心を打てるようなものをいかに作り出せるかが重要です。とりわけ、クリエイターは面白いものを作らないとクリエイティブではないという強い思いがあります。デジタルハリウッドのスクール理念は“Entertainment. It’s Everything!”ですが、まさにそれに通じると思いますし、この言葉はクリエイターの気持ちを実によく表していると思います。2021年のブランドコピー「みんなを生きるな。自分を生きよう。」も、本当に素晴らしく、この言葉のように学生たちは自分が好きなものを突き詰めていってほしいですね。
Q
須藤さんがデジタルハリウッドで学んだことのうち、現在のお仕事に繋がっているものはどんなものですか?
A
びっくりするくらい、全てが役立っていると思います。大学ではデジタルメディアの歴史的な流れや、ゲームの開発や映画制作、3DCGもWebもすべて教えてくれます。このように土台からしっかり習っているので、いざ新たなことに向き合ったとしても動じることなく対応することができます。私が入社して1年目のときにいきなり撮影現場に入ったときも、大学で機材の扱い方等は一通り習っているので、グラフィック撮影やCM制作のながれについてもすぐに慣れることができました。わからないことがあると仕事の流れが滞ったり右往左往してしまいがちですが、デジタルハリウッドで学んでいたので、最初のときに怖がったり非効率的なことを起こさずに動けたことは大きかったと思います。

現在の学びや交流は未来までつながっていく

Q
デジタルハリウッドの現役の在学生や卒業生、関係者など、インタビューを読んでいる読者にむけてメッセージをいただければと思います。また、今後、デジタルハリウッド生とコラボレーションするとしたらどんなことをやってみたいと思いますか?
A
制作の現場で実際に経験した者として、学生の方たちには「学んでいることはすぐに実践で役に立つ」と、お伝えしたいです。在学中はわからないかもしれませんが、本当にスゴいことを教えてくれる大学です。さらにいえば、10年前に私が教わったことが今になって世の中に実装されているというくらい未来的なビジョンについても教えてくれていました。また、現在私は卒業した人たちが交流できる場を作って、何かプロジェクトをできる仕組みを作れたらいいなと大学の方たちと話し合っている最中です。せっかくなので校友会ともコラボレーションできればと思います。構築できた際にはまた皆さんと楽しいことができればと思っております。

須藤絵理香さんが学んだコースはこちら↓↓
デジタルハリウッド大学
デジタルハリウッド大学院

アートディレクター
須藤絵理香(デジタルハリウッド大学・大学院卒業)
デジタルハリウッド大学および、デジタルハリウッド大学院卒業。大学卒業後、株式会社電通にアート職で入社し、アートディレクターとして働きながらデジタルハリウッド大学院に通い、デジタルコンテンツマネジメント修士課程を修了。新しい価値を生み出す企画に挑戦し、担当領域を広げ活動中。
SABRE AWARD、PR AWARD ASIA、THE ONE SHOW、グッドデザイン賞など多数受賞。

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