Interviewインタビュー

No.52

公開日:2022/09/22 

デジタルハリウッド愛!×地元愛!仙台にSTUDIOを開校し、仕事がまわる仕組みを作った修了生がいた!

Webデザイナーマネージャー動画クリエイター STUDIO仙台デジタルハリウッドスクール

No.52

現在もいろんな場所で活躍されている卒業生・修了生の方々、
そして今現役で頑張っている在校生の方々、
皆さんにデジタルハリウッド校友会を通じて、新しい「つながり」ができたら良いなと願って、今回の記事はデジタルハリウッド大学1期生福田が担当しています!

地元に「デジタルハリウッドSTUDIO仙台」を作った修了生を取材させていただきました!

STUDIO仙台ってどんな所?


STUDIO仙台を訪ねてまずびっくりするのがこの眺望です。一面の窓から見える仙台市。天気がいい日は海まで見えるそうです。
目が疲れたら遠くを見る…素敵な環境で制作もはかどりそうです。

床にはデジタルハリウッドのロゴがデザインされています。

STUDIO仙台の模型も見せていただきました。
受付のテーブルはロゴの形に合わせて台形で作られているそうです。

そんな素敵なデジタルハリウッドSTUDIO仙台の、運営者の宮崎さん、トレーナーの菅家さんにお話を伺いました。

「つながり」を意識したSTUDIO運営

デジタルハリウッドSTUDIO仙台マネージャー
宮崎滋さん(デジタルハリウッドオンラインスクール 修了)
株式会社メディアステーション デジタルコンテンツ事業部に所属し、自らもWebデザイナー、動画クリエイターとしても活躍している。

福田:宮崎さんご本人もデジタルハリウッドのご出身だと伺っていますが、どんな想いでデジタルハリウッドSTUDIO仙台を運営されていらっしゃるんですか?

宮崎:もう15年ほど前ですが、当時仕事で使うために独学でWebデザインを勉強していました。きちんと勉強しようと思ってスクールを探し始めたときに、なかなか見つからずに苦労したので、同じように学びの場を求めている人たちの助けになるといいなと思って「デジタルハリウッドSTUDIO仙台」を開校しました。
いつかはスクールを運営したいという想いはあったんですが、デジタルハリウッド校友会のFacebookグループでSTUDIOのパートナー企業募集の情報をみて「これだ!」と思いましたね。仙台にも本格的にデジタルを学べる場所が必要だと思っていましたし、デジタルハリウッドは業界のなかでも一歩先をいく存在ですからね!

福田:宮崎さんはどこの校舎に通われていたんですか?

宮崎:オンラインスクールでした。その頃から「ライブ授業」などがあり、実践的な授業でしたね。ただ、オンラインなので人とのつながりがほとんどなかったんです。
デザイナーという職業はひとりだけで仕事をすることはあまりないですから、人とのつながりが大事。デザインはあの人、コーディングはこの人、という風に割り振りして、チームで仕事をするものなのに、オンラインではそれができなかったんですよね。

なので、デジタルハリウッドSTUDIO仙台では「つながり」をすごく大事にしています。

福田:受講生同士のつながりですね。

宮崎:それもありますが、企業や地域とのつながりも大事にしています。

行政や地域で言うと、UターンやIターンの例がありますね。
静岡の大学に通っていた方が、コロナ禍でオンライン授業になってしまったので山形の実家に帰ってきて、大学の授業を受けつつ、このSTUDIO仙台に通って、見事仙台のweb制作会社に就職したという例があります。

仙台市としてはとてもいい成功事例ですよね。仙台はそういったクリエイティブ人材にも力を入れていて、企業の誘致も一生懸命やっています。

仙台市はもともと印刷工業団地があって、クリエイティブの街だったんです。でも印刷全盛の時代が終わってしまった時に、携わっていた人が全員webに行けたわけではなく…。
仙台市としては、もう一度クリエイティブの街にしたいという思いがあり力を入れているんです。そういったことはデジタルハリウッドと親和性がありますし、行政との絡みもうまくいっています。

福田:行政ともつながっているんですね!

宮崎:そうですね、仙台市を通して地元の企業とたくさん出会っています。
受講生がアルバイトとして働いていたり、修了生が就職したり、地元企業のスタッフさんがSTUDIO仙台のトレーナーになってくれた例もあります。
OB・OG訪問みたいな会社見学も定期的にやっています。

先日は市内の動画制作の会社とつながって、大手スーパーのCM制作に関わりました。撮影の現場が見られるというのは、受講生にとってとてもいい経験でしたね。

現場が近いというのはすごく良い事だと思うんですよ。
例えば、トレーナーがクライアントさんとオンラインミーティングをしている姿を見るだけでも、業界を知らない受講生には良い刺激になるじゃないですか。クライアントさんがSTUDIOに打ち合わせに来ることもあるので、そういう現場の空気っていうものを感じてもらえたらな、と思っています。

福田:おお!
そういった地元との連携、とてもいいですね!

宮崎:最近面白いのはSTUDIO同士のつながりですね。STUDIO札幌の授業を仙台でも流したり、STUDIO横浜ともつながっています。そういったいろんな地方とつながりがあるのも良いところですね。
STUDIO仙台には、他にも「修了生ギルド」という仕組みがあるんですよ

福田:「修了生ギルド」のお話聞きたかったです!

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【修了生ギルドとは…】
受講生のうちから実務案件に取り組める、デジタルハリウッドSTUDIO仙台独自の制度。
企業からの実務案件をトレーナーのサポート付きで受けることができ、実際の業務を体験できる。クライアントに納品できるようになるまで、トレーナーが何度でもサポートするので、初めての実務経験に不安がある人でも安心して取り組める上、納品した制作物は、実績としてポートフォリオにのせることができる。
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企業との連携から生まれた修了生ギルド

福田:この修了生ギルドはどのような経緯で始まったんですか?

宮崎:修了生ギルドはトレーナーの菅家さんを中心に行っています。
菅家さんはもともと東京で仕事をしていて、結婚を機に宮城に帰って来る時に仕事を在宅ワークに切り替えた方なんです。仙台で仕事をしていますが、今も東京の会社の社員さんです。
子育てしながらの在宅ワーカーなので、まさにここで学んでいるママさんたちの見本になるような働き方をしているんですよ。

菅家さん:私が勤めているのはPR・インフルエンサー・デジタル広告などを用いたマーケティング支援を行う会社です。そのほか、自社メディアの運営なども行っております。その中で業務量の増加に伴い制作の手が足りなくなっていました。

もともとSTUDIO仙台は地域の特性でフリーランス希望の人が多いので、そこを補完するようなことができないかなと話していたときに、コロナになって、ネットの広告需要が高まりました。

そこで、STUDIO仙台の修了生にその案件の一部をご協力いただくのはどうか、ということを会社に提案しました。
一人ではプロと同じクオリティを出すことは難しいのですが、トレーナーがしっかり添削して戻して、きちんと納品できるところまでデザインのチェックをしています。そこで制作したものはオープンな形では難しいですが就職活動に使用するポートフォリオに掲載して良いという風にすることで双方にメリットがあると提案し、宮崎さんはじめ関係者のご協力によってスタートしました。

仕事を受けたことがないと、案件はどういう風に依頼されて、どう進めてどう納品するのかっていうのが分からないままだから不安ですよね。

福田:添削してもらいながら、実務経験が積めるなんてすごく良い勉強になりますね!
今はクラウドソーシングでの仕事募集も多いですが、何が良かったのか悪かったのかということは分からないですもんね。

宮崎:そうなんです。修了生ギルドはトレーナーの添削付きで実務に取り掛かれますし、プロのテクニックが直接聞けるので、すごく良い経験になりますよ。

菅家:受講生はスキルは学んでもデザインの授業はないので、バナーの作り方とか、インスタグラムの画像についての考え方から教えます。デザインの考え方は実務でしか身につかないですし、STUDIO仙台にはいろんな人がいるから、いろんなデザインを出してもらえるので、企業としても良いんじゃないかな?と思っています。

福田:実際ギルドで仕事を回してみて、修了生の方の反応どうですか?

菅家:もちろん最初はクオリティが足りていなくて、添削するという事も多いです。クライアントさんに納品するものだから、私も時には強めに言ってしまうこともあり…(笑) そういう時は宮崎さんにフォローをお願いしたりしますが、実際にクライアントさんが見るものなので、経験が浅い状態でも最低限のラインまでは頑張っていただいています。
修了生ギルドを1回やってみて、企業案件の大変さを学んで離れていく人もいるし、デザインは自分には難しいかも、と悩む人もいます。
でもデザインというのはそもそも難しいものだし、流行りもあるので、実践で突然失敗するよりも色々模索出来るのは良い機会だと思います。
企業案件としての緊張感と、STUDIO仙台のトレーナーの仕組みが良い形でバランスが取れているんじゃないかと思いますね。

福田:トレーナーさんの添削の手間も大変ですよね?

菅家:最初20回戻されても、3回目に5回になって1年後にチェックが0になるなら良いと思うんですよ。
1年後にチェックしなくてもクライアントに納品できるようになるんだったら、今かけるべき労力はかけるべきだと思っています。私も修了生に依頼するときはその覚悟は持っていますし、スケジュールなど関係各所調整もご協力いただいています
大変は大変ですけどね(笑)

うまくやり取りするにはスケジュール感が大事で、受講生に頼むなら初稿まで2週間は必要です。納期短めのものは引き受けられないので、その辺は案件との調整になります。
納期は多めでもプロとは違った視点のデザインが出来上がってきたり、会社側にもメリットがあります。
チェックはトレーナーがするので納品物のクオリティは保たれています。

会社に入るのが怖かったら、まずここで案件をやってもらうというのが良いと思いますね。

福田:企業とのつながりで人が育っていくという感じですね!

菅家:会社側からは、この仕組みで繁忙期を乗り越えられた面もあり、私自身、東京から移住して地方にいるリモート社員の1人だったんですが、STUDIOとの取り組みの結果、2021年4月に仙台にクリエイティブスタジオを開設することが出来ました。

福田:まさに企業誘致!

菅家:そうですね、いい流れができています。

現場に近いデジタルハリウッドSTUDIOだからこそできること

福田:デジタルハリウッドSTUDIO仙台ではイベントもたくさんやっていると伺っていますが、どんなイベントをやっているんですか?

菅家:業界のことを知ってもらうという、お話会のような感じです。
異業種からwebデザイナーになるとはどういうことか、とか、「いくら稼げる!」とか「子育てしながら働くのにおススメ」みたいな広告が出てくるけど、それってホントなの?どうやったらできるの?という疑問に答えたり。そもそも会社員とフリーランスは何が違うんだっけ?とか、産休育休の話なんかもしています。

私の答えづらいプライベートなこと以外は何でも答えるよ!というスタンスです(笑)
参加される方みんな、いろんなことを話してくれます。
仕事と両立してどうやって家事やってますか?とか、副業でいくらくらい稼げますか?とか、1日に何時間くらい働いてるんですか?とか。
いろんなことをオープンで話しているので、参加しやすい雰囲気ができてるんじゃないかと思いますね。

福田:参加されるのはどんな方が多いんですか?

菅家:在宅で収入を得たいママさんとか、結婚する予定の人とか、おいおい家庭を持つつもりなのに、今のままの職業ではつらいのではないかとか、そんな悩みを抱えている人が多いです。

福田:イベントはどんなふうに周知しているんですか?

宮崎:主にSNSとホームページの告知です。
他にも、デジタルハリウッドSTUDIO仙台と、仙台市、株式会社メディアステーションで三社協定を結んでいるので、そこが告知をしてくれます。

あとは、STUDIO仙台が入っている建物の7階に起業支援センターが入っています。仙台市の委託先の財団なんですが、そこがメール配信してくれたりもしています。

福田:ここでも地域とのつながりがあるんですね!

現場に近いからこそできることがあるんだなと、あらためてデジタルハリウッドの力を感じました。
修了生や卒業生が今でもいろんな現場で活躍しているのがデジタルハリウッドの特徴の一つです。卒業生と在校生、地元企業や行政との交流が盛んになることで新しい取り組みが生まれているのは素敵なことですね!
デジタルハリウッド愛、地元愛、しかと感じました!

校友会を通じてたくさんの出会いや再会、新しいつながりができることを願っています!
今後も様々な校友会イベントがありますので、皆様のご参加お待ちしております!

<この記事を書いた人>
文章:福田かおり デジタルハリウッド大学1期生
写真:稲益彩香 デジタルハリウッド大学2期生
卒業生同士や在校生とのかかわりをもっと積極的に行っていきたい!という想いから、校友会活動に参加しています。

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