No.91

株式会社テレビ朝日クリエイト CG制作局 CGシステム部 チーフデザイナー主任
デジタルハリウッドU.S.A校(Dhima)修了
デジタルハリウッド校友会の根鈴会長が、歴代の卒業生や在学生を続々と訪問!その際に伺ったそれぞれの自分らしい生き方やパーソナルな部分などに焦点を当てて綴ってゆくインタビューの新シリーズ、ぜひご覧ください。
MY NOW
Q.今はどんな仕事をしていますか?

CG制作局のチーフデザイナーとして『ABEMA NEWS』などの生放送番組でテロップ周りのデザインとディレクションを担当しています。以前は『ロンドンハーツ』のロゴやOP、『Mステ』のOP・曲中LEDなどを作り込む業務、テレビ朝日のロゴブランディングなどを担当していました。現在の部署では、番組との打ち合わせから、テロップデザイン制作、本番までのスタンバイなど、多岐にわたる業務を大人数で遂行しますので、各スタッフが迷わずに作業できる“交通整理”が欠かせません。そのため配色等のルールを定めたデザインガイドを事前に作成し、番組ごとに統一したトーンを浸透させることに注力しました。こうした取り組みによって“ブランディングを守る文化”を社内に醸成できたことは、私自身が最もやりがいを感じていることの一つです。
Q.今後の目標は?

まだ誰もやっていない新しい挑戦を続けたいと思います。社内に新しい文化をつくることをはじめ、2015年にAI校閲、2017年からは『AIゴーちゃん。』など、一足先にプロジェクトを企画進行してきました。『AIゴーちゃん。』はテレビ朝日のマスコットキャラクターにAIを搭載した対話型ロボットで、テクノロジーの祭典・SXSW2018に出展するなど注目を集めました。本業の範囲にとどまらず、興味のあることにはどんどん知識を深め、人脈を広げていたことが、このような最先端技術を活かしたプロジェクトや局内の文化づくりにつながりました。
Q.村澤さんにとって、自分らしく生きるとは?

毎日ハッピーに、好きなことをやる。その繰り返しが自分らしい生き方だと思います。デジタルハリウッドU.S.A校(Dhima)に入学した時もそうでした。テレビでCGデザイナーの方を見て「やりたい!」と思い、すぐに入学情報を集めて渡米しました。ただし、自分自身の健康は最も大事なので、無理はしない。優先順位も大切ですね。心と体の健康を保ちつつ、やりたいことは、とりあえずチャレンジ。その生き方があるからこそ、今の自分があるのだと思います。
HISTORY
Q. 入学のきっかけは?
せっかくCGを学ぶならアメリカへ!
幼少期からものづくりが好きで、美大と迷って数学科に進学。就活中、数学科の経歴ではエンジニア職になると気づきました。そんな時、自由に働くCGデザイナーの姿をテレビで見て衝撃を受けました。「CGは、ものづくりでありながら数学の経験が活かせる。どうせやるならアメリカへ!」と考えて、Dhimaへの入学を決意しました。
Q. 在学中印象的だったこと
映画関係者と出会える街、ハリウッド
授業外でハリウッドのCGプロダクションに見学に行ったことです。VFX制作時に使用された実寸のカプセル型ポッドがCG作業場に置いてあり印象的でした。あの街には映画関係者が多く暮らしていたんです。私の英語の先生も俳優でした!ものづくりに関わる方々と出会えたこと、そのつながりから撮影現場を見学できたことは忘れられない体験です。
Q. 卒業直後は?
人気バラエティ番組のテロップ作成
複数のテレビ局のお仕事の話があり、中でもCG部門と充実した機材のあるテレビ朝日に魅力を感じました。最初の仕事は『いきなり黄金伝説。』のテロップベースです。その後『Mステ SUPER LIVE』のOPをコンテから制作し、エンドロールで名前が流れた時は感動しました!最初から最後までの制作を一人で担当できることはテレビならではの面白さですね。
PERSONAL
Q. 人生のバイブル
ゼロとイチの境界線
まったく見聞きしたことがないものと、一瞬でも体感したものの間には、想像以上の差があります。一歩を踏み出すには勇気がいりますが、誰もが最初は初心者です。ゼロのままでは何も変わりませんが、イチは可能性の始まりであり、人生を変えることもあります。
Q. 私の趣味
初めての体験
アート、読書、イベント、スポーツ、旅行など、ジャンル問わず、新しいことを吸収するのが好きです。海外旅行では現地のアプリや交通機関を使いこなし、旅行者なのに道を聞かれることも多くあります。知らない世界に触れることで、自分の中に新しい感覚が芽生える瞬間がとても好きです。
Q. Myルーティン
心と体の健康維持
毎週火曜日の朝活主催と毎週土曜日のピラティス。朝活は、一人ひとネタおすすめの情報をシェアする会で、自分の興味外の様々なことを知ることができます。ピラティスは15年以上続けています。いつまでも活動的に人生を楽しみたいと思います。