No.83
STUDIOHIKE Inc. 代表 (デジタルハリウッド東京本校修了)
デジタルハリウッド校友会の根鈴会長が、歴代の卒業生や在学生を続々と訪問!その際に伺ったそれぞれの自分らしい生き方やパーソナルな部分などに焦点を当てて綴ってゆくインタビューの新シリーズ、ぜひご覧ください。
MY NOW
Q.今はどんな仕事をしていますか?
STUDIOHIKE Inc.の代表として、主に長編アニメーション作品のCG制作に携わっています。プロデューサーや演出家などのメンバーが集まるチームに参画し、現在は3本の作品の公開に向けて制作を進めている段階です。
会社を立ち上げる前はスタジオジブリで働いていました。デジタルハリウッド卒業後に『ハウルの動く城』のCG制作をお手伝いする機会があり、そこから『ゲド戦記』『崖の上のポニョ』などの作品のCGパートすべてに携わっています。その後ジブリは解散したものの、2016年から再集結したメンバーとともに6年かけて『君たちはどう生きるか』を制作しました。結果としてアカデミー賞長編アニメーション賞でオスカーを受賞できたことは大変嬉しく思っています。
Q.今後の目標は?
自分の”触手”が動くものに、常に触れて仕事をすることが目標です。触手とは、刺激に応じて動く動物の体の一部のこと。携わる作品はもちろん、一緒に働く仲間や場所に関しても、自分の感性を刺激するものを常に選びたいと思っています。仕事を選ばずに同じことを繰り返す方が楽がもしれませんが、そうしているといつかはごまかしが効かずに行き詰まる場面が来るはずです。だからこそ私は先を決めることなく自分の“触手”が動く方へ進んでいき、その先で「今」を楽しむことに全力を尽くしたいと思っています。
Q.三好さんにとって、自分らしく生きるとは?
興味があることや挑戦してみたいことを見つけたら、声に出すことをためらわず、いろいろな方面の方々に伝えていくことを大切にしています。そうすると「そういえば三好がやりたいと言っていたな」と、巡り巡って声をかけてもらった経験が多くあるからです。自分の触手が動くものがあれば、それを声に出しながら自分で道を切り開く。それが私らしい生き方だと感じています。
HISTORY
Q. 入学のきっかけは?
PVを観て映像制作に興味を持った
入学前はCDショップで働いていました。勤務中にアーティストのPVを観ているうちに、自分も映像を作ってみたいという欲望が生まれたんです。当時は世の中でCGの勢いが増している時期でした。映像制作を一から始めるならCGは良いアプローチだと考え、教育の充実している学校を探してデジタルハリウッドに入学しました。
Q. 在学中印象的だったこと
若くて一生懸命な同期の存在
20代前半の同期が多く、とてもフレンドリーだったことが印象的です。私は29歳で入学したのですが、初対面からあだ名で声をかけられてカルチャーショックでしたね(笑)でも付き合いは長く、最近も一緒に飲みに行きましたよ。朝まで残って一緒に作業した仲間は皆さん一生懸命で、業界でも活躍している方が多いですね。
Q3. 卒業直後は?
ジブリ美術館のバイトから映画制作へ
TAとして働きながら映像制作を続けていた頃、ちょうど三鷹のジブリ美術館がオープンするタイミングで展示物制作を手伝って欲しいと声をかけていただきました。それがきっかけで『ハウルの動く城』のCG制作に関わることになったんです。最初は素材をもらってリモートで働いていましたが、直接指示を受けるためにスタジオに席を設けていただくこととなりました。
PERSONAL
Q. 人生のバイブル
imagine
言葉の意味通り「想像する」です。「想像してみる」と言った方が正しいかもしれません。何事も一度自分の目を通して「想像してみる」ことを欠かさないようにしています。
Q. 私の趣味
自転車と登山
業界内では反動的に体を動かすことが好きな方が多いように感じます。自分も今の業界で仕事をするようになり自転車を始めました。走ると遅いのですが、、パーツ大好きです(笑)子供時代は結構な斜度の山の上に住んでいたこともあり、山が遊び場でした。登ってすぐ降りるのは勿体無いので基本的に縦走が好きなのですが、富士山も10回くらい登っています。国内の3000m級の山は制覇しました!
Q3. Myルーティン
目覚めの太陽と肘掛け調整
寝起きが非常に悪いので朝目覚めた瞬間に窓を開けて明るい光を見るようにしています。どれだけ夜更かししても無理やり目をこじ開けて朝の明るさを感じれば目が覚めます(笑)左の肘掛けの調子が悪いため毎朝仕事始めに高さ調整をします。姿勢が悪いのでこれを忘れると肩こりが悪化します。いや、姿勢が悪いからズレるのか、、