Interviewインタビュー

No.77

公開日:2024/04/23 

【卒業生PROFILE】vol.9 岩澤晃さん|ファイナルファンタジー最新作にてキャラクターの表情を担当

No.77

岩澤 晃 さん
株式会社スクウェア・エニックス クリエイティブスタジオ1 デザイナー
デジタルハリウッド U.S.A.校(dhima)修了

卒業生の様々な活躍を紹介するデジタルハリウッド校友会のインタビュー。このたび新たなシリーズが誕生しました。題して「卒業生PROFILE」。根鈴会長自らがデジタルハリウッド校友会の趣旨や活動を理解いただくために、歴代の卒業生や修了生を訪問しています。その際に伺ったそれぞれの「自分らしい生き方」やパーソナルな部分などを綴ってゆくシリーズです。

MY NOW

Q.今はどんな仕事をしていますか?

ファイナルファンタジー最新作にてキャラクターの表情を担当

スクウェア・エニックスに所属し、アーティストとしてゲーム作品のキャラクターのフェイシャルアニメーションを担当しています。直近では2024年発売の『FINAL FANTASY VII REBIRTH』に登場するキャラクターの顔を制作しました。はじまりはdhima卒業後、研修生として『キングダムハーツ』の表情を担当したことです。当時キャラクターの顔が動く作品はほぼ無く、社内にノウハウも無かったので、ゼロから手探りで制作しました。無事に作品が完成すると、その後からフェイシャル関連を任せられるようになりました。この分野は進化のスピードが速く、飽きる暇がなくて面白いですね。

Q.今後の目標は?

フェイシャル分野で、日本で1番良い作品を作りたい

まずは国内のユーザーに認められるキャラクターのフェイシャルを作ることを目指しています。そして国際的なアワード受賞を通じて海外で高い評価を受けることが次の目標です。この夢を一人で叶えることは難しいですが、社内にはイノベーション技術開発ディビジョンという部署もあり、同じ方向を見て勉強している人が何人もいます。dhimaにいた時と同じで、仲間と頑張って一緒にチャレンジすることは楽しいですね。昔は「海外の会社で働いて有名な映画作りたい」と考えていました。けれども今は仲間と国内で作品を作り、海外で評価されるという夢を実現することが、自分にとって何より嬉しいことかもしれません。

Q.岩澤さんにとって、自分らしく生きるとは?

ただ一つ、あきらめないこと

これまでdhimaや社内で、周りと技術力を比較して心が折れてしまった人たちを多く見てきました。自分に自信がなくなると、どうしても楽しさより苦痛が強くなるんですよね。私の場合は常に「自分が一番下手だ」と思って、とにかくあきらめずにコツコツ続けてきました。そうすると少しずつでも、自分が成長していることがわかるんです。作品を見れば、前作より良くなっていることがわかります。「1年後には差が縮まっていて、2年後には追いついていて、3年後には追い越している」。そんなイメージで頑張っていれば、なりたい自分になれるのではないでしょうか。それが、私らしい生き方です。

HISTORY

Q. 入学のきっかけは?

映画制作に携わるために海外へ

高校は情報系でした。プログラミングよりもCGが向いていると感じたことと、海外の映画が大好きだったことから、映画制作に関わりたいと考えるようになりました。ところが当時の日本はCG技術を学べる学校も、就職の道筋もほぼなかったんです。海外に飛び込んだ方が可能性があるのではと考えた時、dhimaを知って応募しました。

Q. 在学中印象的だったこと

アメリカの観光地でひたすら勉強

dhimaは観光地のサンタモニカにあり、とにかく楽しい雰囲気の環境でした。有名な俳優さんがサードストリートを通っていて、みんなで探したことを覚えています。楽しい思い出もありますが、やはり未経験から1年でプロになることはすごく大変で、ひたすら夜中までCGや英語の勉強していたことが印象的です。


Q3. 卒業直後は?

帰国後スクウェア・エニックス入社

dhimaでTAを務めながら現地で仕事を探しましたが、なかなか難しく数ヶ月後に帰国しました。その頃に発売された『ファイナルファンタジーVIII』に衝撃を受け、日本で技術を学ぶならスクウェア・エニックスが一番だと考えて応募。研修生として入社後、アルバイト、契約社員、正社員とステップアップしながら、24年間この会社で働いています。

PERSONAL

Q. 人生のバイブル

『ファイナルファンタジーVIII』

スクウェア・エニックスへの入社を決めた作品です。これを見ていなかったら別の道に行っていた可能性が高いです。今でもオープニングをみると初心に帰ることができる思い出の作品です。

Q. 私の趣味

温泉に行くこと

子どもが小さかったのでしばらく行けていなかったですが最近ようやくまた行けるようになりました。忙しい時はあまり子どもたちと話せていないのでドライブして温泉に行くのが良い気分転換になっています。

Q3. Myルーティン

仕事終わりの筋トレ

この仕事は想像よりも体力勝負なので体を動かせるときはできるだけ動かすようにしています。自分の周りもボルダリングを趣味にしていたりと結構体を動かす趣味の人が多いです。


一覧へ戻る

←トップに戻る