No.90
CCCMKホールディングス株式会社 事業戦略部 新規事業開発 Senior Creative Director （デジタルハリウッド京都校卒業）
デジタルハリウッド校友会の根鈴会長が、歴代の卒業生や在学生を続々と訪問！その際に伺ったそれぞれの自分らしい生き方やパーソナルな部分などに焦点を当てて綴ってゆくインタビューの新シリーズ、ぜひご覧ください。
MY NOW
Q.今はどんな仕事をしていますか？
ライフスタイルを提案する企画会社CCCのグループ会社である、CCCMKホールディングス株式会社に所属しています。これまで社外発表用のクリエイティブ制作作成などを通じて企業のブランドメッセージを世の中に伝えることを主な役割としてきましたが、現在は社長直下の事業戦略部にて、新規事業の開発をメインミッションとしています。Vポイント（旧名称：Tポイント）を軸とする既存事業ではなく、まったく新しい“拡張領域”の事業が今求められているのです。これは思いつきのアイディアでは立ち行きません。時代の“波”を早めに読み、事業開発プロセスを継続的に再現できるようにスキーム化することで実現を目指しています。
Q.今後の目標は？
社長のキャリア自律の方針で副業が可能となり、今年から『メハナ･グラフィカ』という個人事業主名で活動を始めました。得意なデザインを活かしたグラレコ（グラフィックレコーディング）などを通じて、多様な世界の方々と出会うことが目標です。『メハナ』という言葉には曖昧なものに“目鼻”をつける、そしてハワイ語で“みんなで仲良く楽しくやろう”という意味があるんですよ。収入やキャリアのためではなく、“複業”でスキルを活かして柔軟にお役に立ちながら、ご縁を大切にする生き方を楽しんでいきたいと考えています。
Q.外薗さんにとって、自分らしく生きるとは？
キャリアは直線的に積み上げていくようなイメージがありますが、それよりも大切なことがあるのではないでしょうか。私は多様な経験と出会いが人生を豊かにすると感じています。具体例としては、47歳で訪れた心身統一合氣道との出会いがあります。心身統一合氣道は単に武術を学ぶだけでなく日常生活においても心と身体のバランスを整え、自然体で過ごすことを目指す実践的な武道です。実際に合氣道の入会フライヤーを作るなどのサポートもしています。こうして新しい考え方に出会うたびに人生が豊かになることを感じます。「こんな世界があるんだ！」と知ることは、大人になって何より楽しんでることの一つですね。
HISTORY
Q. 入学のきっかけは？
アナログなデザイン業からの転身
京都市立芸術大学でCGグラフィックを学んだ後、ショーウィンドウディスプレイのデザイナーとして百貨店での空間演出などを手がけていました。当時はインターネット黎明期。新しい技術が続々と登場するワクワク感の中で「自分もこの波に乗りたい！」という思いを捨てきれず、デジタル領域で学ぶことを決意して入学に至りました。
Q. 在学中印象的だったこと
京都校で生まれたコミュニティ
人付き合いが印象的でした。京都校のプロデューサーコースには多様な業界のビジネスマンが集まっていて刺激的だったことを覚えています。飲食関係の方を中心に「一緒にお酒のパッケージを考えよう」など、実務でのコラボレーションを企画して楽しんでいましたね。最大で60名ほどの交流会を開催したことも良い思い出です。
Q3. 卒業直後は？
放送局の番組Webディレクター
関西の放送局に入社して、テレビ番組のホームページ制作を担当。有名なドキュメンタリー番組のページも作りましたし、ラジオ番組のWebマスターも経験しました。次第にeコマースの隆盛が始まり、2003年にはTSUTAYAオンラインで成功していたCCCグループに転職。そのタイミングで上京し、現在まで続く新規事業関連のキャリアが幕開けました。
PERSONAL
Q. 人生のバイブル
「ひとつひとつ。」
仕事でも日常生活でも、複数のタスクが目の前にあるとき、いつも「ひとつひとつ。」と声に出して言います。複数のことは同時にできません。まず、今のここに集中する。自分の感覚に集中する。そうすることで落ち着いて、様々なことが見えてきます。
Q. 私の趣味
心身統一合氣道
体を動かすことが好きですが、今一番集中しているのは心身統一合氣道です。この武道は、心と身体の使い方を学び、人が本来持っている力を最大限に発揮することを目的としています。週に2回の稽古で、心も身体も整う感覚を得られることは、とても大きな利点だと感じています。ビジネスマンや演者の方なども通われており、新しいコミュニティができたこともいい刺激になっています。
Q3. Myルーティン
食材に触れる
最近のルーティンは、お弁当作りと食事の下ごしらえです。ガジェット好きの延長で自動調理鍋やスチームオーブンレンジなどのデジタル家電も使いつつ、料理を楽しんでいます。野菜などの食材に触れて切ること。この基本的な行為が朝のリセットに役立っています。