No.6
長濱 湧汰さん(デジタルハリウッド大学学部生)
このインタビューは2016年4月当時の内容です。
エンタテインメントコンテンツを作れるようになりたい
――長濱さんがデジタルハリウッド大学に入学した理由を教えてください
デジタルの世界に興味があったというのが、いちばんの理由です。もともとゲームやアニメが好きで、自分でもエンタテインメントコンテンツを作れるようになりたいと思っていました。デジハリ大は一学部一学科で、枠にとらわれず幅広いことを学べる点も魅力でした。
――ゲームやアニメの制作スキルは、専門学校でも身に付きます。あえて大学を選んだのはなぜでしょう。
大学に進学したかったので……。他の大学も検討しましたが、就職を考えて東京にあるデジハリ大を選びました。やはり仕事が多いのは、東京ですから。
――入学してからは、どんなことを学びましたか?
最初は3DCGを勉強しようと思いましたが、やってみると肌に合わなくて……。結局自分はゲームを作るよりもプレイするほうが好きなんだなと思いました。
映像とWebを勉強する他に、いろいろなイベントを主催
――そこからはどのような勉強を?
今メインで勉強しているのは、映像とWebです。もともと映画も好きだったので。Webに関しては、高校時代にWebコンテストに出展したことも。学校の技術の時間に学んだのですが、そこで楽しさに気づき、少しハマりました。
――映像は、どのような作品を制作されているのですか?
今メインで取り組んでいるのはPVです。大学の課題以外にも、自分が主催するイベントの告知映像を作ることもあります。
――長濱さんは、いろいろなイベントを主催しているそうですね。今関わっているのは、どんなことですか?
学園祭実行委員会に参加していますし、「ピアサポーター」という学生のサポートをする団体にも入っています。他には劇団のサークルでも活動しています。
――精力的に活躍していますね。もともとそういう活動がお好きだったのでしょうか。
高校まではそうでもありませんでした。きっかけは、大学に入学し、劇団で企画したパーティー。学内サークルとコラボして、お客さんを80人ほど集めてクリスマスパーティーを開いたんです。そこでリーダーを務めたことがきっかけで、いろいろと声を掛けていただくようになりました。
――学園祭実行委員としては、どんな活動をされているのでしょう。
まだ動き始めたばかりですが、一から学園祭を作っているところです。去年は友達の誘いで手伝いましたが、5人しかメンバーがいませんでした。今年は15人いるので、できることも増えそうです。コンテンツの企画、周知のための広報活動、スポンサーの募集など、これからどんどん進めていきます。
デジハリ大ならではの学園祭ができたら
――今年の学園祭では、どんなことにチャレンジするのでしょう。
去年までは盛り上がりに欠けていたので、とりあえず盛り上げよう、と。できれば学生と企業でコラボレーションしたいと考えています。例えば、3DCG制作会社の方に監修していただき、学生がCGを作って発表したり。企業の方をお招きした座談会も検討しています。デジハリ大ならではの学園祭ができたら、と思います。
――ピアサポーターの活動についてはいかがでしょう。
1年ちょっと前に発足し、友達に誘われて初期メンバーとして参加しています。現在、僕を含めて4人で活動中です。今取り組んでいるのは、交流をメインとしたイベントの開催。1年生が入学してきた時にはランチ交流会を開催し、ゲームをしたりご飯を食べながら会話をしたりしました。5月には、全学年を対象とした交流イベントを企画中です。学年の垣根を超えた交流が少ないという声をいただいたので、上級生と下級生が分け隔てなく話せる環境を作ろうと思っています。僕たちの学年とひとつ下の学年ではカリキュラムも違うので、授業で顔を合わせる機会も少ないんですよね。サークルに所属していないと先輩、後輩と交流できないので、その問題を解決したいと思っています。
――毎日忙しそうですね。特に大変なのは、どんなことでしょうか。
仕事の割り振りですね。人によってやる気の差があるので。
――逆に、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
イベントを企画すると、いろいろな課題が出てきます。それらをみんなで話し合い、解決できた時に達成感を覚えます。参加した方から「このイベントで友人ができた」などの声が上がれば、張り合いがありますね。
新しいものを創っていきたい 企画や演出が好き
――人のために何かをするのが好きなんでしょうか。
どうなんでしょう。人のために、というのはあまり考えていませんね。自分が楽しいと思うことをやって、みんなにも楽しんでもらえればと思っています。
――いろいろなことにチャレンジしていますが、友達に声をかけられて始めたことが多いですよね。
そうですね。勧められて「じゃ、やってみようかな」と。友達と話していても、知らないワード、変わったイベントの話が出てくると、すぐ検索してしまうタイプなんです。ニックネームが「検索王」だったことも(笑)。「知らないことはとりあえず調べろ」と母親からいつも言われていたので、すぐ調べる癖がついているんです。そこから興味が広がっていくことも多いですね。
――でも、イベントを起こすのはパワーが必要ですよね。そのモチベーションはどこにあるのでしょう。
僕自身は、責任感かなと思っています。その仕事を任されて、どれだけ力になれるか。それを糧にしています。もともと人と議論を交わして何かを作るのが好きなので、そこも大きなモチベーションかなと思っています。
――デジハリ大には、さまざまな学生がいますよね。議論を交わすのも、より楽しいのでは?
言い方は悪いですが、偏った知識に富んだ人が多いんですよね。そういう人たちと話をして、毎日刺激を受けています。映像やWebなどの専門分野に詳しい人と話して「こういう新しい技術があるんだよ」「この前こういうイベントに参加して、すごく勉強になった」と聞くのが楽しくて。そういう話を聞き、自分たちでも何かイベントを作れないか、日々考えています。
――デジハリ大に入学して良かったことは?
やはり人ですね。面白い人が多いので。いろいろな考えを持つ人がいるので、自分と相容れなくても、それを元に考えを広げるきっかけになります。バイトして、遊んで、旅行して……という一般的な大学生活ではありませんが、友人と話したり、いろいろな活動に取り組んだりするのは楽しいですね。
――今も幅広く活動していますが、今後挑戦したいことは?
これからは実践的な活動をメインにやっていければと思います。インターンも考えています。学園祭で企業とコラボレーションしようと思ったきっかけも、学内でくすぶっている学生が見受けられるから。外部に触れることで刺激を受けてほしいし、自分も刺激を受けたいと思っています。今年の学園祭のテーマは「デジハリってなんで面白いの?」なので、デジハリ大の面白さを伝えたいし、自分たちでももっと発信したいですね。
――将来的には、どのような職業を目指していますか?
企画や演出が好きなので、将来的には広告代理店に入れたらいいなと思います。あとは、アニメの演出家にも興味があります。
――こういう人物になりたいという将来のイメージは?
新しいものを創っていきたいと思います。型にはまった企画も、確かにみんなで精査して作り上げたものではあります。でも、それよりも新しい何かを創りたいし、それが新たな励みになるのではないかと思っています。
――新しいことを始めようと思いつつ、漫然と日々を過ごしている人も多いと思います。そういう方々へのアドバイスはありますか?
僕個人がそういう状況に陥った時は、無駄な時間を過ごしているなと思って行動するようにしています。自分が思いついたことを自分でやらないのは損。なにかアクションを起こしたほうが絶対楽しいはずです。考える段階でいろいろ下準備はしますが、迷ったらとりあえず行動すれば結果も出ますよね。そのほうがいいと思います。
――最後に、このインタビューを読んでいる校友会のみなさんにメッセージはありますか?
今年の学園祭では、入社まもないOB・OGの方に来ていただき、お話をしていただければと考えています。このインタビューを読んで興味の湧いた方は、ぜひお声掛けください。
インタビュー:野本由起
長濱 湧汰さん(デジタルハリウッド大学学部生)
大分県出身。映像、Webを学ぶ大学3年生。学園祭実行委員長、学内ピアサポーター1期メンバーとして活躍中。