Interviewインタビュー

No.109

公開日:2026/02/17 

2年ぶりの再会が、翌日の採用に。ホームカミングデーから生まれた“運命のスピード入社”の舞台裏

ディレクター デジタルハリウッド大阪本校

No.109

株式会社ニゴロ シニアディレクター
渡邊 智子(わたなべ ともこ)さん
デジタルハリウッド大阪本校2020年修了

株式会社ニゴロ ディレクター
村井 唯(むらい ゆい)さん
デジタルハリウッド大阪本校2023年修了

Webディレクターとしてリモート勤務

──お二人の現在の仕事内容について教えてください。
渡邊智子さん(以下、渡邊):株式会社ニゴロのWebディレクターとして、クライアントから頂いたWebデザイン案件の上流部分を担当しています。クライアントの要望を聞きつつ、デザイナーやエンジニアと連携し、品質管理と進捗管理をするのがメインの仕事です。小規模な会社なので、見積もりから請求書発行などの、事務的な仕事も担当しています。2019年の入社以来、在宅で働いています。

村井唯さん(以下、村井):ニゴロには、渡邊さんと会ったのをきっかけに2025年2月に入社しました。以来、Webディレクターのサポート業務を主に行っています。また、2023年からはデジタルハリウッド大阪本校でTA(ティーチングアシスタント)として、UI/UXデザイン専攻クラスとグラフィックデザインマスター講座を受け持っています。具体的な業務は先生のアシストですね。授業中にデザインソフトの操作がうまくできない受講生の補助や授業内容をまとめたり、授業録画を共有ストレージに上げたりしています。また、学生からの課題制作や就職活動の相談にも応じています。

ホームカミングデーで2年越しの再会

──村井さんがニゴロに入社した経緯を詳しく教えてください。
渡邊:最初のきっかけは、2023年にあったデジタルハリウッドの「クリエイターズオーディション」です。そこに村井君が出場していて、私は審査する企業側の人間として参加していました。その時に村井君と名刺交換をしつつ、卒業後どういう仕事がしたいか聞いてみたところ、「イラストやグラフィックデザインの道に進みたい」ということでした。当時、当社はディレクターを探していたので、御縁がなかったということで、ご挨拶だけで終わったんです。以来、2年ほど、全く連絡を取っていませんでした。

──それがどうしてまた再会することに?
渡邊:2024年11月のデジタルハリウッド大阪本校のホームカミングデーで再会したんですが、実はその時、一度名刺交換をしている村井君だと気づかなくて(笑)。デジタルハリウッド時代の恩師に、「村井君は今、うちでTA(ティーチングアシスタント)をやってくれている人なんだよ」と紹介されて、「初めまして」なんて言いながらまた名刺交換をしたんです(笑)。後で自宅で名刺を整理していたら「あれ? この名刺、見たことあるな……」と思って、過去の名刺を引っ張り出してみたら、クリエイターズオーディションの時にもらった名刺で「あ、やっぱり(村井君と)会ってたんじゃん!」って(笑)。


村井:初めて会った時の名刺とはデザインを変えていたんですけどね(笑)。

渡邊:そうそう。デザインは違うけど、紙の感じとかで「あっ!」と気づいて。それが再会のきっかけでした。

村井:僕も渡邊さんに名刺をいただいた時に、「この名刺、見覚えがあるな」とは感じていたんです。でもその場では渡邊さんだと気づかなくて。2年越しの再会でしたね。

──渡邊さんは、自宅に帰ってから気づいて、すぐ村井さんに連絡したのですか?
渡邊:いえ、すぐには連絡しませんでした。その1週間後に、当社のWebディレクターが一人辞めることになりまして。代わりの人を入れないといけなくなった時に、ホームカミングデーで村井君が「Webのディレクションもやりたい」と話していたのを思い出して。すぐ連絡して「実は以前もお会いしていたんですけど……」って前置きしつつ(笑)、「うちの会社、今Webディレクターを探しているんですが興味ありますか?」とお誘いしたんです。

──すごいタイミングですね!
村井:そうなんですよ。「興味あります」と答えたら、もう次の日には会うことになって。トントン拍子でした。

──村井さんは、渡邊さんと会ったその日に入社を決めたのですか?
村井:実はちょうどその時前職を退職したタイミングだったんですが12月末に手術を控えていて、術後にどれだけ動けるかわからなかったので、転職先はゆっくり探そうと思っていたんです。でもクリエイターズオーディションと、ホームカミングデーで2回も声をかけてくださったことにすごく「縁」を感じたんですよね。今振り返るとそれが一番の決め手でした。

──ニゴロに対する印象はいかがでしたか?
村井:その後すぐにニゴロの社長を含めて渡邊さんと3人で面接をしたのですが、「自由で楽しそうな会社やな」と感じました。

渡邊:うちはめちゃくちゃ自由なんです(笑)。完全成果主義なので、やることさえやっていれば何時に始業しても、リモートでも、何をしていてもいいよ、という会社で。

村井:そこに魅力を感じました。あとはやっぱり人間関係ですね。渡邊さんと喋った時に「この人とはウマが合いそうやな」と思いましたし、社長も「村井君、すぐうちに来たらいいやん!おいでよ!」と言ってくれたので、その日のうちに「是非入社させてください」とお願いしました。それで、声をかけてもらってから1ヶ月後の2月に入社したんです。

入社して大正解

──本当にユニークで面白い会社ですね。村井さんは2025年2月に入社されて、もうすぐ丸1年になりますね。実際に働いてみて、感想はいかがですか?
村井:Webディレクターという仕事はめっちゃ楽しいですね。時間が経つのがあっという間すぎて、逆に困っているくらいです(笑)。

渡邊さんが本当にちゃんと、丁寧に仕事を教えてくれはるんですよ。そのおかげで、すごく仕事がしやすいし、今後もどんどん吸収していきたいと思っています。あとは、ディレクター以外の仕事もいろいろ経験できるところがいいですね。最近は動画編集をやったり、デザインツール以外のソフトにも触れたり。自分にとってはすごくいい環境だなと感じています。

渡邊:うちの会社は、社員が「やりたい」と言ったことはやらせるという方針なんです。例えば、Webディレクターのポジションにいても、「コーディングがしたい」と言えば「じゃあこの案件でやってみようか」と任せてもらえます。

──では、渡邊さんから見た村井さんの印象はどうですか?
渡邊:私、結構村井君を放置しちゃうこともあるんですよ。教えるとは言いつつ、1週間くらい連絡を取らない時もあって。そんな時でも、村井君は「今何をすべきか」を自分で考えて、スキルアップのために勉強したり、先回りして仕事の準備をしておいてくれたりするので、すごく助かっていますし、高く評価しています。

あとは、「程よく真面目」なところ(笑)。真面目すぎると、あまり真面目じゃない私としてはちょっと困っちゃうんですが、その塩梅がちょうどよくて支えられています。うちに入ってくれて本当によかったと思っています。

「運命の出会い」を引き寄せたホームカミングデー

──ホームカミングデーについてもう少し詳しくお聞きかせください。そもそも村井さんが参加しようと思った理由は? 就職先を見つけよう、という下心はなかったんですか?(笑)
村井:それが、全然思っていなかったんですよ。さっきもお話した通り、就職活動は2月頃から始めようと思っていたので。なんで行ったんやろ……。

渡邊:TAをやってたから?

村井:それもありますね。あとは2024年のホームカミングデーが大阪で初開催ということもあったし、「同窓会みたいな感じ」と聞いていたので、周りの友人と誘い合わせて「ちょっと行ってみようか」くらいの軽い気持ちでした。

渡邊:デジタルハリウッドの関係者じゃないと、ホームカミングデーの存在自体を知らない卒業生も多いんですよね。私も同期に「デジタルハリウッドのホームカミングデーって知ってる?」と聞いたら「えっ、そんなのあるの?」と驚いていました。卒業生みんなにメールは届いているはずなんですけど、なかなか周知が難しいのかもしれませんね。

村井:今回もデジタルハリウッドのスタッフから「誰か誘って」と言われて同期に連絡してみたんですが、みんな「なんかデジハリからメール来てたけど、あれ何?」っていう反応で(笑)。

──渡邊さんは、採用目的での参加だったんですか?
渡邊:いえ、私も「同窓会気分」でした(笑)。会社としてホームカミングデーのLPを制作させていただいたご縁もあり、東京だけでなく大阪のホームカミングデーにもぜひ、とお声がけいただいたんです。当時はまだ会社の人手も足りていたので、採用のためではなく、久しぶりに恩師に会いに行こうかな、というくらいの感覚でした。

──採用予定がない時に参加して、そこで運命の出会いがあったわけですね。
渡邊:そうなんです。それまではデジタルハリウッド大阪校のスタッフさんとも全く繋がりがなかったので、恩師が参加すると聞いていなければ参加していなかったかもしれません。本当に運命的でした。

将来の希望が見いだせるイベント

──お二人が感じる「デジタルハリウッド卒業生コミュニティ」や「ホームカミングデー」の特徴についてはどう思いますか? 普段から卒業生同士の繋がりってあるものなんですか?
渡邊:私はほぼなかったですね。卒業する時にデジタルハリウッドのスタッフからは「いつでも来ていいよ」とは言われるんですけど、やっぱり「お邪魔になるんじゃないか」と遠慮してしまって。遊びに行くきっかけがなかなかなかったんです。でもホームカミングデーで間口を広げてもらったことで、デジタルハリウッドとの繋がりが再燃して、セミナー登壇のお話などもいただけるようになりました。こうしたイベントがないと、卒業後にスタッフや卒業生たちと繋がるのは難しいと思うので、とてもいい機会だと思います。


村井:僕も同期の何人かとたまに連絡を取るくらいで、頻繁に会うことはないですね。ホームカミングデーは、僕はTAをやっているので知り合いも多くて楽しいですけど、もし誰も知らないところに一人で来て、しかも人見知りだったりしたら、ちょっとしんどいかもしれません(笑)。

渡邊:私実は今回の2025年のホームカミングデーで「名刺交換数トップ」で表彰されたんですよ。レクリエーションで約30名の方と名刺交換させていただいて。その少し前にセミナーに登壇したりデジハリの企画でnoteを書いたりしていたので、「渡邊さんの記事、読みました!」と声をかけてくれる方もいて。自分から積極的に話しに行くタイプではないのですが、ホームカミングデーのような機会があるおかげで、交流の輪がすごく広がっていると感じます。

──それは素晴らしいですね。村井さんは、ホームカミングデーのよさについてどう感じていますか?
村井:一番参加してよかったと思うのは、やはり渡邊さんと再会できてニゴロに入社できたことですね(笑)。あとは、歴史を感じられるところでしょうか。1回目の時はCG界の大御所の方や、有名なイラストレーターの方もいらっしゃっていて、「デジタルハリウッドの卒業生にはこんなすごい人がいるんや」と驚きました。頑張れば自分も彼らのようになれるかも、という将来的な希望が見えてよかったです。

渡邊:有名な会社の社長さんが卒業生だったりしますもんね。

村井:そうですね。そういう実績を知るきっかけになりますし、みなさん、卒業後もこれだけ仲がいいんだというのを目の当たりにできるのは、僕にとってすごくいい刺激になっています。

──村井さんの今後の目標を教えてください。
村井:前の職場は飲食店専門のデザイン会社で、ディレクターという役職がいなかったんです。グラフィックメインだったのでWebの知識もあまりなくて、実はデジタルハリウッド在学中もWebは苦手な方でした(笑)。なので、今後はディレクションだけでなくWebの知識もしっかり身につけていきたいですね。仕事の合間に勉強して、役に立ちそうな資格も取りたいと考えています。

可能性を絞らず、最高の環境を使い倒してほしい

──では最後にデジタルハリウッドで学ぶ学生や卒業生に向けて、お二人からメッセージをいただけますか。まずは渡邊さんからお願いします。
渡邊:私は元々グラフィックデザイナーになりたくて、デジタルハリウッドに入ってUI/UXデザインを専攻しました。でもニゴロに入社して、デザインもコーディングも一通り経験させてもらった中で、デザインは自分の得意分野ではないと気づきました。同時に「自分にはディレクションが向いている」と気づいた瞬間がありました。実は私、昔から学級委員長とか生徒会長をやるタイプだったんですが、それを自分の強みだとは思っていなくて。むしろ「自分はでしゃばりな性格だ」と短所にすら感じていたんです。でも、今の会社でディレクターになった時、その短所だと思っていたところが全て長所に変わりました。

なので、今学んでいる皆さんも「自分にはこれしかない」と決めつけないでほしいです。自分の短所だと思っているところが、職業によっては大きな長所になりえます。可能性を広げて考えてみることは、就職だけでなく、人生においても大きなプラスになるはずです。

村井:僕は二つあります。一つは「デジタルハリウッドという場所をもっと活用してほしい」ということ。僕は在学中からほぼ毎日校舎に来て、スタッフさんや周りの学生とたくさん喋っていました。当時はデジタルハリウッドに泊まり込みで課題を制作しつつ、CG専攻の人と仲良くなったりして。家で一人で作業するより、誰かと喋ることで気分転換にもなるし、新しいアイデアや考え方も得られます。せっかく通っているなら、その「繋がり」を使い倒してほしいですね。

もう一つは、年齢のことです。僕は今、デジタルハリウッドでグラフィックとUI/UXクラスのTAをしていますが、受講生は20代半ばの方がメインで、中には50代の方もいらっしゃいます。一方で、「もうこの歳だしこれから学ぶのは遅いかな……」なんて言う人もいる。でも、「始めるのに遅すぎることはない」と思っています。「何歳からでも始めたいと思った時に始めたらいいやん」って。遅いことなんて何もないので、デジタルハリウッドをしっかり活用しながら、自分の好きなことに打ち込んでほしいです。


渡邊智子さん・村井唯さんが学んだ校舎はこちら
デジタルハリウッド大阪本校

株式会社ニゴロ シニアディレクター
渡邊 智子(わたなべ ともこ)さん

デジタルハリウッド大阪本校2020年修了
1989年、兵庫県出身。小学4年生と3年生の男児2人の母。26歳で第一子、28歳で第二子を出産。建築模型を製作する仕事に約10年従事。子育てをしながら在宅で働ける仕事としてWebデザイナーに興味を持ち、2019年にデジタルハリウッド大阪校入学。在学中は熱心な学習姿勢で知られ、クリエイターズオーディションでの発表を経て現職に就任。現在は様々な大手クライアントのWebサイトリニューアルプロジェクトなどを手掛ける。

株式会社ニゴロ ディレクター
村井 唯(むらい ゆい)さん

デジタルハリウッド大阪本校2023年修了
1988年、大阪府出身。介護業界(7年)と飲食業界(9年)を経て、2022年、コロナ禍をきっかけに飲食店を退職し、デザイナーを目指しデジタルハリウッド大阪本校に入学。卒業後、飲食店専門のデザイン会社に入社。チラシのデザインやSNS関連を担当。2023年からはデジハリでTA(ティーチングアシスタント)も担当。ホームカミングデーをきっかけに2025年2月、株式会社ニゴロに入社。Webディレクターとしてデジタルハリウッド大阪校の広告LP(ランディングページ)のディレクションも担当。

一覧へ戻る

←トップに戻る