Interviewインタビュー

No.97

公開日:2025/05/22 

【卒業生PROFILE】宮原由紀さん|3児のママが起業家に。変化を味方にする生き方と「命育®」の挑戦

起業家 STUDIO渋谷

No.97

宮原由紀さん/
Siblings合同会社CEO、性教育サイト「命育®」代表
デジタルハリウッドSTUDIO渋谷 修了

デジタルハリウッド校友会の根鈴会長が、歴代の卒業生や在学生を続々と訪問!その際に伺ったそれぞれの自分らしい生き方やパーソナルな部分などに焦点を当てて綴ってゆくインタビューの新シリーズ、ぜひご覧ください。

MY NOW

Q.今はどんな仕事をしていますか?

クラスメイトと立ち上げた性教育サイト「命育®」を事業化

ママクリエイター中心のWebプロフェッショナル集団・Siblingsを起業し、家庭でできる性教育サイト「命育®」を主な事業として展開しています。「命育®」はSTUDIO渋谷のクラスメイト6名で立ち上げたサイトです。子育てについて話している時「性の悩みを皆それぞれ抱えているのになかなか相談できない」という課題を見つけたんです。メンバーの1人が保健体育の元教師だったことも後押しし「家庭で性教育をはじめるメディアをつくろう!」と決意。そこから事業化に成功し、現在は広告に頼らず一部有料会員サービスで運営しています。学校などからのニーズが高く、出張講演やイベント、カードゲーム販売など幅広く事業を展開中です。

Q.今後の目標は?

学校で教わらない教育を届ける、もう一つのメディアをつくりたい

ありがたいことに保護者向けの性教育と言えば「命育®」というほど、一般の方にも浸透してきました。現在は性教育に限定されていますが、今後はさらにテーマを広げて私たちだからこそできる新しいメディアづくりにチャレンジしたいです。お子さんを持つ保護者向けのメディアにしたいという軸は変わりません。性教育もそうですが「学校の授業では教わらない子どもに必要な教育」という領域で、別のメディアを立ち上げたいです。こうした領域は進学や学力に直接つながらないため情報が多くありませんが、あえてそれに挑戦したいと考えています。


Q.宮原さんにとって、自分らしく生きるとは?

変化に順応し、その都度やりたいことやる!

私には3人の子どもがいて、出産・育児の度に仕事の悩みにぶつかりました。環境変化に応じて方向転換を繰り返してきたのですが、かえってそのおかげで良い方向に進んで来られたと感じます。「これしかやらない」というこだわりを持たずに柔軟に選択することが自分らしい生き方なのかもしれません。性教育は勇気がいるテーマでしたが、当事者である保護者が専門家の力を借りて立ち上げた経緯であればうまくいくと考えました。これからも保護者向けという軸は保ちつつ、必要だと思ったテーマをその都度考えてメディアづくりに挑戦していきます。


HISTORY

Q. 入学のきっかけは?

産休中にできることを増やしたい

3人目の子どもの産休中のことです。当時はAmazonに勤めていたのですが、3人抱えて外資企業で働くのはやはり大変だと感じました。産休の間に自分にできることを増やしておきたいと考えて入学を決意。もともとディレクター・営業職でしたので、制作スキルが身につくこと、かつ子連れで通えることが魅力でSTUDIO渋谷を選びました。


Q. 在学中印象的だったこと

がむしゃらに頑張るクラスメイトの姿

産後1ヶ月には、抱っこ紐で赤ちゃんを抱いて受講していました。当時は私のような産休・育休中の方が少なく、出産を機に退職された方が多かったんです。だからでしょうか、クラスメイトは本気で頑張っている人が多かったですね。「ここで道を切り拓かなければ後がない」と、家族を説得して通学する方々のがむしゃらな姿勢に刺激を受けたことが印象的です。

Q3. 卒業直後は?

一度復職しつつ、準備を進め事業化

当時のクラスメイト6人で「命育®」を立ち上げました。一度Amazonに復職し、メンバーもそれぞれ働きながらプロジェクトを進行しました。一年ほどディスカッションを重ねて制作を進め、ついに事業立ち上げに至ります。最初は事業の半分がWebサイトの受託制作で、「命育®」一本で事業化するには2、3年かかりました。


PERSONAL

Q. 人生のバイブル

「きっと、大丈夫」

辛いことがあっても、「きっと、大丈夫」と思うクセが、気づけば中学生の頃から染みついていました。ポジティブに困難に向き合うことで、少しずつ「乗り越える力」も身につけてこられた気がします。

Q. 私の趣味

運動をすること

忙しい日々の中でも、週に一度はランニングを続けるよう心がけています。また、サッカーに打ち込む息子の姿に刺激を受け、レディースチームにも参加しました(こちらは月に一度ほどのペースですが)。若い頃に何度か出場したマラソン大会にも、40代のうちにもう一度チャレンジしたいと思っています。

Q3. Myルーティン

リラックスタイムをとる

毎日決まった時間にオフィスへ通う働き方ではなくなってから、オンとオフの切り替えが難しくなりました。できるだけ意識して、カフェでお茶をしたりランチを楽しんだりする時間をとるようにしています。

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